はじめに
マルコ・イーメル・ピッチノッティの工房サイトへようこそ!
おこしいただきました皆様に、当工房の楽器が、どのようにして
他に類を見ない楽器となるのかということを、製作者の観点から
簡単にご案内させていただきます。
すべての私の楽器は、過去の最も重要な黄金期の製作家(アマティ、
ストラディヴァリ、グァルネリ)と近代の際立って優秀だった
製作家(オルナーティ、ガリンベルティ、ファニョーラ、ポッジ、
アントニアッツィ)の研究を通して獲得された私独自のモデルを
用いて製作されており、それにより音響的な側面はもちろんのこと、
芸術的・美観的にもその品質を自負することができるところに至った
と確信しております。
私の楽器製作は、これまでに確立してきた独自のメソードにより、
演奏家の皆様にご注文をいただいた時点から音響上の特性を意識し
つつ、一台一台の工程を進めていくことができるものとなっております。
この製作法は長年の試行と研究を通し開発、確立してきたものです。
これにより、皆様からのご注文を受けるごとに、お一人お一人の音楽
的ないし音響的要望を忠実に反映した楽器作りができるようになって
おります。これは取りも直さず、皆様がお持ちのひとつひとつの特別な
ご要望にお答えすることができるということであります。
いわばこの製作メソードの確立により、当工房において手がける楽器全てにおいて、他においては見つけることの
非常に難しい安定した高いクオリティーを得ることが可能となったのです。それは結果的に豊かで大きな音量、深く
温かみのある音質、明るく澄んだ音と瞬時のレスポンスとなって現れます。そして、これは製作法のみならず、これ
までに発展させてきた独自のセットアップと調整法により、より大きな効果を見せるものでもあります。
したがって、当工房において紹介し、製作させていただきます楽器は、ソリストの方にはもちろんのこと、オーケストラ奏者の方にも、また室内楽から現代音楽にいたるまで、皆様の理想的な楽器になるものと確信しております。
仕上げとして、皆様にご提供させていただく楽器には、私個人のレシピに基づいた最高のクオリティーを持つ
オリジナルのニスが、独自のメソードにより、温かみのる色調と、均質にして最高の透明度のある仕上げとなって
施されることをお約束いたします。
楽器作りの概要についてご理解いただきました皆様には、ぜひともウェブ・ページ
〔あなたの理想の楽器を一から作る〕をご覧になられることをお勧めいたします。
(このページにおいて実際にご要望の特徴を選びながら、楽器を形作り、音をお聴きになることができます)
また私自身の製作する楽器以外にも、すべての製作工程において私の指示とチェックを入れたアシスタントや弟子
たちの作った楽器も〔工房の楽器〕のページにおいてご覧いただくことができます。
最後に〔オールド・モダン楽器〕において、当工房よりご提供が可能なオールド及びモダンの重要な製作者に
よる楽器をご覧になることができます。ここにおきましても、それぞれの楽器には最もよい音響を引き出すための
セットアップが施されていることを申し添えておきます。
また楽器を購入いただいたお客様に、よりよいアフターケアを受けていただくために、日本におけるアシスタント
を高倉匠氏に依頼しております。
氏は、製作学校において四年間私の生徒として学び、また私の工房においても直接的な経験を積みました。
まだ若い製作者ではありますが、稀に見る熱心な研鑽の努力と、研究心に私自身も全幅の信頼を置いております。
また、現在のところ、日本人としては私個人のメソードを製作から最終塗装、そして調整にいたるまで理解している
唯一の人物ということで、皆様に安心して適切なアフターケアを受けていただくために、日本におけるアシスタント
を私からお願いしました。調整及び修理などの必要が生じた際には、どうぞお申し付けください。
※氏によるアフターケアは2005年11月以降に実施させていただきます。
一台の〈ピッチノッテイ〉を購入することは、ただたんに一台の楽器を購入するということではなく、
ヴァイオリンという名のつく数知れない楽器の中において、他に類を見ない希少な完成度を持った特別な楽器を
所有するということです。
真摯な姿勢をもった製作家が一生のうちに製作できる楽器の台数というものはかぎられています。
その意味においても、ごくかぎられた機縁にめぐまれた方々とお気づきになられた演奏家のみが次のように
言うことができるでしょう、
「私は〈ピッチノッテイ〉を持っている」と。
それは世界中を見ても数十台という数に過ぎません。
〈ピッチノッテイ〉はそのような楽器、そのような製作者であり続けます。
最後になりましたが、当サイトにお越しいただきましたことを心より御礼申し上げます。
マルコ・イーメル・ピッチノッティ略歴
受賞歴
(1962年4月25日にサン・ポロ・デンツァSan Polo d’enza に生まれる。)
1989年、バヴェーノ(イタリア)ヴァイオリン部門ベストサウンド賞
1993年 バヴェーノ(イタリア)ヴァイオリン部門CCIAA賞
1995年 バヴェーノ(イタリア)チェロ部門銅賞
1995年 バーニャカヴァッロ(イタリア)ヴァイオリン部門銅賞
1995年 ポツナン(ポーランド)ヴァイオリン部門ベストスタイル&キャラクター賞
2003年 モデナ(イタリア)楽器製作優秀賞
所属協会
《パルマ弦楽器製作者協会》創設メンバーにして、現会長
《現代ミラノ製作家グループ》創設メンバー
《Violin Society of America》(略称V.S.A.)会員
講師歴
1997~1998年
「チェントピエヴェーゼ職芸専門学校」(ピエーヴェ・ディ・チェント市)にて修理と塗装の講義。
1998年~2001年
「パルマ国際弦楽器製作学校」(パルマ市)にて楽器塗装の講義。
1998年より今日まで
「ミラノ市立弦楽器製作学校」(ミラノ市)にて楽器塗装の講義。
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